きーおぶざとわいらいと(厨二小並)

やあ、いらっしゃい無駄な事を書き記しております。

▷カラス



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中国にコクマガラスという名のカラスがいます。

慈鳥といいますが、親に育てられてやがて大人になると年をとった母親に餌を運ぶといわれています。


楽天の詩に(慈鳥その母を失いて ああたる哀音をはく)というのがあります。

年をとった母のため、食料を運んだところ、母が死んでいたのです。

毎夜 毎夜、鳴きいつまでも古巣から離れませんでした。

どのカラスにも母はいる、お前だけが母を失ったわけでもないのにどうしてそんなにも悲しむのかという内容です。

縁起が悪いというのは人間の勝手なおしつけでしかないのです。


3本足のカラスという外形そのものは中国起源の(日鳥)でして

中国では古来、太陽にはカラス、月にはウサギかヒキガエルが住むとそれぞれの象徴となっている。

月日の事を (鳥兎)うと と呼ぶ用例等にこれが現れている。

足が3本あるのは、中国では奇数は陽、偶数は陰とされているので太陽の象徴のカラスが2本足では表象にズレが生じるからである。

このカラスの外形の起源については 黄土の土煙を通して観察された太陽黒点から来ているのではないかとする説がある。

カラスは熊野三山のお使いでもあり、熊野神社等から出す 牛王宝印 (ごおうほういん)は本来は護符であり、近世には、起請分を起こす用紙ともされたが、その紙面では、カラスの群れが奇妙な文字を形作っている。

これを使った起請を破ると、熊野でカラスが3羽 死に、その人に天罰が下るという。

なお、熊野は 神武天皇が東征の際に八咫烏と会った地でもある。


(三千世界の鳥を殺し、主と朝寝がしてみたい)とわりかし有名な詩がある。
高杉晋作が唄ったとされる戯れ唄でこの伝説に由来している。
(うるさく鳴くカラスを皆殺しにしてゆっくり眠りたい)と解釈される事もあるが、上記の伝説を知らないための誤解である。

また、(誓紙書くたび三羽づつ、熊野で鳥が死んだげな)という小唄もある。

また神話や伝説上では通常私たちが見慣れているカラスとは 色が違い、特徴違いのカラスが存在する。


それらは吉祥と霊格の高い順に
八咫烏 赤鳥、青鳥、蒼鳥と白鳥が同等とされている。


民話の1つには次のようなものがある。

カラスは元々白い鳥だったが、フクロウの染物屋に綺麗な色に塗り替えを頼んだところ、黒地に金や銀で模様を描けば上品で美しく仕上がると考えた フクロウはいきなりカラスの全身を真っ黒に塗ってしまい 、怒ったカラスに追い掛け回され今ではカラスが飛ばない夜にしか表に出られなくなった、カラスは未だにガアガアと抗議の声を上げている。という。


似たような話に、欲張りなカラスの注文に応じて様々な模様を重ね塗りしていくうちについに真っ黒になってしまった。というものもある。

元は違う色だったものが何かしらのアクシデントで真っ黒になってしまった、という伝承は世界各地に見られる。


北欧神話では主神であり。
戦争と死を司る神、オーディンの斤候として、二羽ワタリガラス(フギン=思考 、ムン二=記憶)が登場する。
このワタリガラスは世界中を飛び回り、オーディンに様々な情報を伝えるとされる。


ギリシア神話では、太陽神アポロンに仕えていた。色は白く言葉も話す事が出来る非常に賢い鳥だった。

しかりある時、アポロンの元を去ったコロニスがイスキュスと結婚した事をアポロンに密告したカラスは悪戯好きな性格から有る事無い事を脚色して話したためアポロンは必要以上に怒りコロニスを焼き殺してしまった。
しかし、我に返ったアポロンは後悔し、きっかけを作ったカラスに行き場のない怒りをぶつけた。
真っ白だったカラスは炎に焼かれて黒焦げに、声も潰れて言葉を話すどころか、醜い鳴き声を発する事しか出来なくなった。
カラスは天界を追放されたが今も反省はしていないとか。


旧約聖書では、大洪水の間、カラスは禁を破って箱舟の中で交尾を行ったため、全身を黒色にされてしまったとされる。また、洪水の後 初めて外に放たれた動物でもある。

日本において、カラスは古来、吉兆を示す鳥であった。神武天皇の東征の際八咫烏が松明を掲げ導いたという神話だ。


カラスの実際の羽色は  烏の濡れ羽色という表現がある通り、深みのある艶やかな濃紫色である。


長々と書いたが何が言いたいかというと、暇なわけだ。



森林伐採をして動物達の住処を奪う私達人間にゴミを荒らす!などの文句は言えんのだよ。



どうだい?私にも真面目な記事は書けるのだよ ちみ。